歯科衛生士に向いてない?~血が苦手~

血が苦手な私でも働ける?

歯科衛生士を目指していると、「自分は歯科衛生士に向いていないのでは?」と思うこともあります。その中でも、今回は「血が苦手」と言う場合に、歯科衛生士として働いていくことはできるのか?歯科衛生士を目指す人に多い悩みの一つですので、ご紹介したいと思います。

《実習先で見る、実際の歯科衛生士の仕事》

臨床実習が始まると、学校付属の歯科医院や大学病院、提携している一般の歯科医院に行って、実際に歯科衛生士の卵として働きながら実習を行います。そうすると、学校での相互実習ではわからなかった実際の歯科衛生士の仕事が見ることができます。

臨床実習では、実際に歯科医師のアシスタントに入ることも多いので、そこで初めて抜歯や歯肉切開などの観血処置を見ることになるという人も多いでしょう。
また、歯科衛生士の仕事でもスケーリングやSRPなど、出血が伴う処置が多いということにも気がつくでしょう。

《歯科衛生士でも血が苦手な人、意外といます》

そんな臨床実習の中で「血を見ると眩暈がする」「外科処置のアシスタントをしていて気分が悪くなった」という経験をされた方はいませんか?そのようなことがあると「血が苦手だと、歯科衛生士には向いていないのでは…?」と不安になってしまいますね。

ですが、歯科衛生士でも血が苦手な人は意外といます。歯科衛生士養成学校に入るまでに、歯科助手経験などがある人は別ですが、そうでない人は大抵、歯科衛生士の仕事がこんなに観血処置が多いということを知らずに入学します。そして臨床実習や、解剖学が始まってから、血が苦手と言うことに気がつく人がほとんどなのです。

《職場選びが重要!選べる歯科衛生士の働き方》

血が苦手だからと言って、歯科衛生士をあきらめる必要は全くありません!学校の臨床実習と解剖実習だけ乗り切ってしまえば、血が苦手でも歯科衛生士として働ける職場はたくさんあります。

【観血処置の全くない歯科衛生士の職場】
・歯科関連メーカーの企業勤務
・保健所での勤務
【観血処置の少ない歯科衛生士の職場】
・ホワイトニング専門クリニック
・矯正専門クリニック
・小児歯科専門医院
・企業歯科検診専門医院
・訪問歯科専門医院

このように、最近は歯科医院が専門化してきていることもあり、観血処置のほとんど行われない医院での勤務も可能です。また、全く血を見ることができない!という場合にも、企業や保健所など、歯科衛生士の資格を活かして働ける職場があります。

血が苦手でも歯科衛生士として十分に活躍できる可能性があるということはお分かりいただけましたか?今回は、観血処置がない職場を選ぶという選択肢をご紹介しましたが、もともと血が苦手でも歯科衛生士の仕事をしている間にだんだん慣れてしまい大丈夫になってしまうという人も多くいます。
血が苦手なあなたも、歯科衛生士になることをあきらめる必要は全くありませんよ